スイート・ダイアリーズ
- 2007/12/09(日) 19:00
- 本
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須賀しのぶさん初の一般向け文芸!おめでとうございます。
帯のコピーは「彼を殺して、私たちはずっと仲良くなった。30代ガールズの闇と再生を描く、魂のクライムノヴェル!」。
最初ドロドロ恋愛系かと思っていたら違いました、クライムノヴェル、らしいです。
ライトノベルでは見られない、日常の風景を情緒豊かに描写した文章に圧倒されました。
女同士の友情は、脆くて強い。たったひとつ歯車が狂うだけで崩壊する関係なのに、そのつながりは強固なもの。3人の主人公はすでに甘ったるい少女ではなく、そこは完成された女の世界。という感じです。
これぞ須賀さんカラーというか、腹黒いの描かせると天下一品ですね!(褒めています)こないだ読んでた有川浩さんの作品にちょっと足りてなかったのはこれだと思いました。人間の闇の部分の描写が上手い方です。
web KADOKAWAのスイート・ダイアリーズ詳細ページから須賀さんのインタビュー動画が見られますが、そこでも語られていた「大人の少女性」が印象的でした。私たちはいつの間にか大人と呼ばれる年になって、そして大人になってから少女の頃に忌み嫌っていた少女らしさを求めるようになる。かつては女の子にはピンクという方程式に猛烈に反発しながら、やがてはその方程式を受け入れられるようになってしまう。そういう経験は私にもあります。ないものを求めるのが人間の常ですが、ずっと奥深くに潜めていたものがじわじわと浮上してくるのは不気味と言えば不気味なんですよね。
それはともかく、帯のアオリにうちの兄が断固として抗議しています。「30代ガールズ」。そうです、30代はガールではない!と(笑)
まあその通りなんですが、先に須賀さんのインタビューを見ていた私は普通に「大人の女の少女性」を指していると理解しましたが、確かにこれは何だと言いたくなる組み合わせですね。
私も帯についてはちょっと、と思うところがありました。よくある手法なんでしょうが、変な感想を並べるのはあまり好きではないです。安っぽい映画のCMみたいで。


